今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。9皿目]

平日にがむしゃらに働くと休日の開放感が増すと上司は言う。

蟻の巣穴から世界を吊るし上げ、寝首を掻く覚悟で生きろとかつての上司は言った。
 
これまでは会社に長く勤めたことがなかったので、きちんと勤めている日々が初体験を更新する。
新しい環境に身を置いて新しいことを始めてしまえば、ただ新しいことを吸収するだけで著しい成長感を感じることができた。それが感じたかったからか、あるいはそれしかできないから、少し積み上げては全てをぶっ壊して、まったく違う場所へ移動した。ジプシー気取りだった。
 
仕事に集中し、追求し、磨きをかけるという段階を経なかった自分の粗い側面と向き合うようになって、深みのなさに幻滅しては寝つきを悪くする。大丈夫だよ、とまじないのように呟いて意識が落ちるの待つ。
 
責任が発生するようになる。決断が迫られる。馴れ合っては仕事はできないと知る。
 
そんなこと言えた人間か?
 
大抵は他人よりも自分が1番うるさい。そういうイヤな奴はチラリと流してやり過ごす。薪をくべて、また明日も走れるように。自分の空虚に、ご飯を運ぶ。イメージした食卓を再現し、土鍋で炊いたお米の一粒一粒が私を讃賞する。大切なのは食う寝る眠るよ。
 
ごちそうさまでした。
 
[今日の材料]
新玉ねぎ 1/8
鷹の爪
ニラ
鳥のレバー
トマト 1/4
レタス
もずく
 
(調味料)
オリーブオイル
ビネガー
ごま
味噌
三杯酢