雲が決壊した日に

仕事中の作業BGMがどうしても見つからなかった。

街は雨、憂鬱の気配は、オフィスに着いても晴れることはない。

 

憂鬱に浸ろう。雲は低く押し迫って世界を狭くする。灰色のこの箱に、壮大な音楽を轟かせよう。

 

濡れた身体でプールに浸る。戸惑う生命の鼓動がすぐそばに聴こえた。

彼の呼吸と自分の呼吸が重なるとき、ちぎれた体から真っ赤な炎が立ち込める。

死の気配に、生命の息吹が湧き上がる