以前、おばあちゃんと雑談していた際に
「歳を取ると赤ちゃんに戻ると言うけど、あれは本当だね。最近はずっと寝ている」と言っていた。
横になり、日がな一日ウトウトと過ごすおばあちゃんの姿を想像すると私は和んだが、本人はふがいない気持ちなのだろう。
私はというと、最近ではよくパンツを裏返しに履いているようで、トイレで気づくたびに頭を抱えている。
年齢に換算すれば、5歳児くらいの凡ミスだろう。自尊心にグッと響く重めのパンチだ。
しかし、文化人としての自負もある。これは、一種の生きる工夫であると。
女子大生の時分に、女友達との3泊4日の韓国旅行にハンドバックひとつで参加した。身一つ、パンツ一つ。裏返せば、使えるさ。
そう、パンツは裏返しで使えるのさ。