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挨拶の順番

ふと考え事をしていると、挨拶の順番だけでいろいろなメッセージが読み取れるなぁと感じました。

 

たとえば、「こんにちは、さようなら、おやすみ」

 

これは、かなり健全な人の過ごし方です。日中をともに過ごし、楽しくお別れし、余韻を味わいながらその日を締めくくっています。明日以降に未来が続いている挨拶のやりとりです。

 


「こんにちは、おやすみ、さようなら」

 

これは、かなり遊び人の挨拶です。日中を楽しく過ごしたのは、一晩をともにする以外に何の目的もありません。起きたらすぐにさようなら。2度目はなさそうです。

 

 

「おやすみ、さようなら、こんにちは」

 

この挨拶は、遊びではないように思わせながら遊ぶという、より悪質な手口を匂わせる挨拶です。都合の良い関係に持ち込もうとする邪心が伺えます。一晩で終わらなかったから、そのうち本命になるかも…などという希望は叶わないかもしれません。ただし、2回目の再会は「こんにちは、さようなら、おやすみ」になれば、相手は体ではなく心に興味を持ってくれた可能性も感じられます。


挨拶の準備だけで読み取れるメッセージはこんなにも違うと気付いた瞬間にとても興奮してしまい、全く仲良くない知人にこの発見をメールしそうになりました。今思えば、送らなくて本当に良かったです。

崩れるとき

人が崩れる時は、他人にとっては一瞬だ。

一緒に飲んでいたはずなのに、酔いでタガが外れて突然人格が変わってしまったかのように。

 

今年で88歳になる祖母の親友が他界した。祖母とその親友は80年来の付き合いで、私も小さい頃から自分の祖母のように付き合ってきた。

 

祖母と同郷であるその親友は小さな南の島で幼少期を過ごし、出稼ぎのためにともに本島に来て、結婚をし、子宝を得た。縁があって近所で生活し、互いの子供や孫、ひ孫の成長を見守って生きた。何をそんなに話すことがあるのか、女子高生かのように密に連絡を取り、長電話をしていた。

 

祖母と出かける約束をした際に、親友も一緒に連れ合い3人で回転寿しを食べた日もあった。

 

祖母と親友が喧嘩をしたらしいときには、80年付き合ってきても知らなかった怖い目で睨まれたという話を聞かされたこともある。

 

そんな祖母の親友が、他界した。膝が悪く、外出もままならないことは知っていた。それでも、可能な範囲で私と祖母のお出かけに顔を出してくれていた。

 

膝が悪いのは知っていたのだ。そのために手術を行い、成功したということは祖母との電話で聞いていた。容態が急変し、他界したことは従姉の急報で知った。未だに、もう会えないということは宙ぶらりんの感覚になっている。

 

仕事の忙しさにかまけて祖母との付き合いが随分希薄になり、親友の他界で落ち込んでいないはずがない祖母への連絡にも後ろめたさがあった。それが連絡をしてみると、祖母の人柄から大切なものはするすると抜け落ちてしまっていた。耳が遠く、理解力は随分落ちていた。

 

あれこれ考えて過ごせばあっという間に過ぎてしまった月日で、祖母の社会性のいくつかはこぼれ落ちていた。親友の他界の影響は計り知れない。縁起でもないと言いたいような事柄も、この現実に地続きとなっていることを感じてやまない。避けようもない未来があることからは逃れられないとすら感じる。

 

祖母と過ごせる時間を考え、会う時間を急激に押し進めている。何かの変更を理解してもらうことにも時間がかかり、予定の内容を真に理解してもらうことも難しい。話そうとしても、聞こえないのか、届かないのだ。

 

きょうだいとのLINEグループで、祖母の現状を報告する。私達はとくに達成しておくべき行為を端的に決めた。私個人は、まだ見ぬパートナーや、その子供を祖母に見せたいと思っている。祈るように、日々を丁寧になぞり、祖母と私の時間がなるべくリンクする未来を天に祈るしかない。

 

就活生必見!マジで実践されたヤバい就職活動トップ3

新社会人が希望と不安を胸に過ごす新年度が始まって1週間以上が過ぎましたね。社会にはやはり想像以上の絶望や希望が転がっているものです。酸いも甘いも無理やり押し込んでくるのが社会ですが、入社という切符を掴まない限りはその味も味わえません。


今回は、社会微適合者の私によってマジで実践されてきたヤバい就職活動についてまとめてみました。社会人を目指して頑張る学生はぜひ参考にしてみてください!


第3位.目立つが勝ち!履歴書送付で勝手にエントリー


型に決まった方法ばかりで就活している人におすすめしたいこの方法。ベンチャー系や、営業力必須タフ系企業へのエントリーにおすすめです。


今はたいていの会社がネット応募を窓口にしています。ネット応募のみ、という会社にこそ、あえてネット以外の方法、手紙で応募してみましょう。


郵送するのは、送付書と履歴書です。履歴書は普通に記入し、送付書のほうにありったけのやる気をぶち記して送り付けてやりましょう。


本人のやる気とマンパワーを何よりも重んじるベンチャー系や、営業力必須タフ系企業がそんな強引なやり方をする人間を無視するはずがありません。1週間以内に、面接を取り付けるための電話が来ることでしょう。


逆に、連絡をして来ないような会社はにわかです。こちらから願い下げてやりましょう。


私はこの方法で2週間で入社が決まり、営業職としてバリバリキャリアを作りながら8ヶ月で辞職、3ヶ月引きこもりになりました。新卒で入る会社はマジで慎重に選びましょう。

 

第2位.想いよ届け!半紙に決意


半紙に自分の最も好きな言葉と、電話番号を書き記して、会社に郵送します。これは自分の熱意と人柄を最もシンプルな形で伝える極限の方法です。間違っても履歴書を同封するなどというダサいことをしてはいけません。


どんな会社にこの方法が最適か?それはフィーリングの問題です。この会社とはフィーリングが合うみたい!そう感じた会社に送り付けてみましょう。


私はこの方法を実践した時「覚悟」という二文字を選びました。半紙の左隅にフルネームと携帯の番号を記し、右下の隅にはカブトムシのシルエットを書きました。その会社の社長がカブトムシ好きだという情報があったからです。


この会社からは何も連絡がありませんでした。フィーリングが合わなかったのです。ハートの強い猛者は、電話で「半紙の文字は読んでもらえましたか?」などと追撃してみても良いでしょう。


第1位.ビル崩壊レベルのインパクト!自身の自慰歴史を送る


社会人の自己開示でも最たる飛び道具、下ネタです。会社と下ネタはまさに水と油、ウナギと梅干し、相性最悪の組み合わせです。誰も手を出せません。それを逆手に取ることで、出た杭になれるのです!


私はこの方法を日本一有名な自慰グッズ会社のエントリーで実践し、面接まで漕ぎ着けました。熱意を示すべく、履歴書にも「服を脱ぐ以外は何でもします!」と書き、面接に挑みましたが、普通に落とされました。面接以降のトークと履歴書は、真面目にやらないと人間性を疑われて落ちます。やはり、就職活動で下ネタは辞めておきましょう。


いかがでしたか?
熱意と情熱があれば、壁は意外と突破できます。しかし、壁を突破した後も熱意と情熱だけではなんともならないのが社会の厳しさでもあります。正攻法では突破できない部分は変化球で突破し、その後にこそきちんとしたテクニックやスキルで評価してもらえるような真っ当な生き方をしましょう。というか、王道がやはり一番平和で安全です。飛び道具を使わないで済む生き方を目指しましょう。

上司の天然がひどい

年末に異動してきた、新しい上司がなかなかやばい。左隣のデスクである。向こうから話しかけきたので返事をすると、パソコンを見ながら無視されたりする。


は?と思いながらこちらもスルーを決行すると5秒後に返事があったりするので、今度は完全に無視することにしている。


自分は刹那主義だ、といった主旨の発言を口にしていた。一所懸命であることを良しとする人物なのだとその際には結論したが、最近になってどうやら違うことに気付いた。昨晩の夕飯も覚えていられないらしい。記憶力が乏しいことを格好つけて表現しているのだ。


何より、聞き間違いがひどい。


仕事関連の会話を相手が持ちかけてきたので返事をすると、パソコンを見ながら無視され、数秒後に


「え?カエルを食べて良いですかって?」


などと聞き返されたりする。言わねーよ。普段でも言わねーし仕事中には絶対言わねーわ。わかるだろ普通。口に出そうになる罵声を飲み込みながら、


「仕事中にそんなこと言わないですよ。周囲に誤解されるのでやめてもらえますか?」


と釘を刺すと、


「いやいや。こっちもそんな発言を急にされてびっくりするから聞き返してるんだよ。」などとのたまう。


これが1日一回ある。マジで。


立派なイクメンぶっているが、競馬愛が衰えない。独身時代、年に一回の楽しみは、自分の誕生日にVIP席を予約して競馬を見ることだったらしい。その日は楽しみでよく眠れず、いてもたっても居られずに朝5時から開場を待っていたとか。


そのエピソードを聞かされたとき、私は誠意を込めて伝えた。
「〇〇さん(上司の名前)、そういう痛いところありますよね。…良い意味で。」


痛いところありますよ、のところで上司がカチンときてそうな表情をしたため、急いで「良い意味で」というフォローを付け加えたにも関わらず、上司の機嫌が微妙になった。これだから、天然な人間はわからない。

観光外国人に話しかけるという性癖

性癖は人それぞれ。分かっちゃいるけど、他人のソレも自分のソレも気になってしまう。

 

観光外国人に突発的に話しかけてしまう癖がある。道に迷っていそうな人、限定であるが。これまで、この行為はただの好奇心やお節介だと言い聞かせてきた。

 

決まって英語で話しかけるものの、大して話せる訳でもない。「あなたのことを助けましょうか?」などと意気揚々と話しかけてきた日本人女のたどたどしい説明を聞かされる、という忍耐が相手には求められる。残念ながら、私の手助けはいつも、手放しの完璧なヘルプなどではない。

 

週末、とくに約束のない予定のために移動する中で、駅構内の地図を食い入るように見つめる外国人カップルに遭遇した。

 

彼女たちを横目で見ながら、想像した。彼女たちは今困っているではないか?私にできることがあるのではないか?

 

彼女たちをヘルプする未来。彼女たちをヘルプしない未来。この二択で、どうしても刺激的に思われる未来を選んでしまう。


尋ねてみると、駅構内にある有名画家の壁画が見たいらしい。ネットで調べた写真を見せてくれた。その場所を理解できた私は説明を試みたが、すぐに諦めた。案内する文法がまったく浮かばないのだ。その場所まで実際に案内することを選んだ。


移動中、いつものように日本に来た理由や滞在期間、日本のどこが好きかなどを質問攻めした。女性のほうが日本文化のファンで、日本学校に通いながら8月まで日本に滞在予定だという。控えめなオランダ人カップルで、あれこれ聞きたがる私にやや困惑している様子だった。

 

彼女たちが探していた壁画が目前になった頃、階段を降りれば右手に見えてくるよ、と伝えて、別れることにした。相手方はとてもありがたそうにお辞儀をしてくれた。


案内の後、私は例えようのない高揚感に支配されていた。手足が痺れてくるような興奮だった。日本に観光にきた人の一瞬に関わること、日本とは異なる文化圏の人に善意という名目で介入すること。実にスリリングで、最高の時間だ。


目的地へ向かう電車を目指しながら、壁画を前に、2人のツーショットを撮ってあげるべきだったのではないか?などと後悔の念が浮かんだ。あなたならもっと、日本の面白い街を案内できるのに、Facebookで友達にでもなれば良いのに。


次から次に、もっとやれたという気持ちが湧く。冷ややかな視線も感じる。クスクスと笑う声も感じる。


一つ一つを振り払うように、駅へ向かって歩く。迷いも喜びも後悔も含めての時間だ。観光外国人の一瞬に関わるために話しかけることはスリルだ。歓喜だ。喜びと絶望だ。もはや性癖だ。

ご報告

これこそ世にも恐ろしい、30歳まであと2日を切った女が酔いと睡魔の渦中で残したメモでございます。

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8割未満の女

ブログを始めて丸1年が経ちました。このブログを始めるとき、私には目的や目標のようなものが確かにありました。自分の人生の痛々しさを笑いに、それを100本書く、というものでした。


1年経ってみて、どうでしょうか。
この記事を合わせて合計77本。自分の人痛々しさのみを見つめ、追求した1年でした。


この事実をどう捉えるか、しばらく前から自問自答していました。ある夜、残業終わりの暗い道の中、自宅に向かう最後の坂道を登りながら私は1人、涙しました。「よくやったじゃないか」と思えたからです。


この1年でブログに残した感覚はあまり明るいものではありません。回を重ねるごとに笑えない話が多くなり、誰かに笑ってもらえるような書き方は書けば書くほどわからなくなりました。


それでも、この1年で書き残したことはどれも大切な感覚でした。今読んでもそう感じます。あのように書き記した自分には2度と戻れない。過去の文章を読むたびに、その頃の自分を懐かしみ、その頃とはもう違う自分を感じます。


目的や目標に満たなかった事実はあります。それでも、8割未満の自分を「それで良い」と思えました。これからの自分の人生を考えて、もしやりたいと思うことの8割に届かない結果がいつもつきまとうとして、それは全然悪いことじゃないとあの夜の私は思いました。


目標は高く、いつも100を目指します。もしも、いつまでも自分が8割未満の人間になるとしても、いつも100を目指す人間でありたいと思います。


チラシの裏のような言葉や文章と省みることもありますが、この何ともない文章を読み、もしも楽しさを見出してくれる人がいるとするなら、そんな光栄なことはありません。


仕事の勉強会で出会った素晴らしい人物とのサシ飲みで記憶を飛ばし、帰路で警察のお世話になるようなそんな日々を生き抜き、人生の明暗どちらも見つめ、書き残していきたいと思います。これからの1年は、ハッピーなニュースも書いていけますように祈るのみです。