2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

好きな作家

わたしには好きな作家がいる。その作家の本を読むと、わたしはこんな世界を知らないと思う。わたしの中には、こんな世界が存在しない、知らない、と思う。そして、そんな世界が存在するこの世の中のことが少し好きになる。世界を見直すらしい。素晴らしい作…

業務報告書、という名の。

職場で、7月の終わり頃から毎日、上司に業務報告書を書いている。A4のノートに、手書き、毎日、である。 懐かしさ。その行為自体は、なんだか学生時代を想起させる。上司の方針でこの手書きの業務報告書が実施されて、もう3ヶ月が過ぎた。 そりゃ、もちろん…

秘密のポケット

一度も意識してこなかった事柄や存在が初めて意識された瞬間の驚きを、誰でも経験しているものだろうか。 漠然と知っているつもりだったことを、実はまったく知らなかったことに気づいた瞬間。 女の人生が80年だとして、年が明ければ割とすぐに30歳になるわ…

特等席

昨日、朝の通勤電車にて。 無事に座席を確保し、いつものように携帯でネットサーフィンをしながらニヤついていると、隣とその隣に席を並べる見知らぬ男女の小競り合いを目撃した。その男女は目を合わせることもなく、互いに肩や腕をしきりに動かして威嚇し合…

ゴキブリといえば

たいていの人間は嫌悪感を示す。 遺伝子に組み込まれているのかもしれない。好きだと言う者を見たことがない。そんな存在をタイトルに入れるのは賢明な試みとはいえない。それでも、強く浮かんでしまったものを書き記しておかないわけにもいかない。難儀だ。…

6匹目 〜2016年下半期中間報告〜

昨日、自宅の最寄り駅の線路沿いに野生のゴキブリを目撃した。 今年の下半期だけで6匹目。わたしが彼等を引き寄せるのか、世間一般があまりにも彼等の気配に無頓着なのか? これほど野生のゴキブリを目撃しているアラサー女が他にいるだろうか。 いずれも場…

5匹目の

ゴキブリを見た。追い抜かした。すっかり肌寒くなった秋の夜、金曜日の恵比寿駅東口のロータリー横を彼は慌てて走っていた。 スーツは乱れ、ジャケットの裾口からはシャツがはみ出ていた。脚を忙しなくバタつかせ、微々たる歩みを進める。彼の様子からは焦り…

まじヤバい

今までの29年間もずっとヤバかったけど、たぶん、最近もまじでヤバい。 1.職場でヤバい 社長と直属の上司との三者面談。査定目的じゃないと前置きがあったこともあり、率直な要望を述べた。会社への直近の要望は無料貸し出し図書、数年内の要望としては育児…