2016-01-01から1年間の記事一覧

とっても、おばあちゃん。

おばあちゃんとの月一定例会として、「健康ランドで入浴し、併設の回転寿し屋で寿司と生ビールをくらう」という活動を始めて今年で2年目になる。 クリスマスイブでもあった本日が2016年の最後の定例会だった。なぜか嫌な予感がしていたのだが、案の定おばあ…

負のパッチワーク

毎月毎月、お給料日後のこの時期、とある銀行からメールが届く。 「お客さまにおかれましては、2016年10月末時点で特典提供の条件を満たされませんでした。」 もう何ヶ月も、マイレージクラブの特典を受ける条件に達していない。不適格であったという事実自…

デリカシーのない先輩

わたしの職場にはデリカシーのない先輩がいる。 先輩が話しかけてくるときはいつも、迷惑な気持ちを少しも隠さずに対応している。場合によっては、「今集中して仕事をしているので茶化さないでもらっていいですか?」などと釘を刺してすぐにシャッターを閉め…

誰かネコババしてない?

使用しているiPhone5Sの充電機能の低下が著しい。 つい10分前には50%半ばだったにも関わらず、そのまま使用していると目に入る数字が30%弱だったりする。 この衝撃は通勤電車に乗り合わせている誰とも共有しえないため、もちろん顔に出すことなくクールに指…

好きな作家

わたしには好きな作家がいる。その作家の本を読むと、わたしはこんな世界を知らないと思う。わたしの中には、こんな世界が存在しない、知らない、と思う。そして、そんな世界が存在するこの世の中のことが少し好きになる。世界を見直すらしい。素晴らしい作…

業務報告書、という名の。

職場で、7月の終わり頃から毎日、上司に業務報告書を書いている。A4のノートに、手書き、毎日、である。 懐かしさ。その行為自体は、なんだか学生時代を想起させる。上司の方針でこの手書きの業務報告書が実施されて、もう3ヶ月が過ぎた。 そりゃ、もちろん…

秘密のポケット

一度も意識してこなかった事柄や存在が初めて意識された瞬間の驚きを、誰でも経験しているものだろうか。 漠然と知っているつもりだったことを、実はまったく知らなかったことに気づいた瞬間。 女の人生が80年だとして、年が明ければ割とすぐに30歳になるわ…

特等席

昨日、朝の通勤電車にて。 無事に座席を確保し、いつものように携帯でネットサーフィンをしながらニヤついていると、隣とその隣に席を並べる見知らぬ男女の小競り合いを目撃した。その男女は目を合わせることもなく、互いに肩や腕をしきりに動かして威嚇し合…

ゴキブリといえば

たいていの人間は嫌悪感を示す。 遺伝子に組み込まれているのかもしれない。好きだと言う者を見たことがない。そんな存在をタイトルに入れるのは賢明な試みとはいえない。それでも、強く浮かんでしまったものを書き記しておかないわけにもいかない。難儀だ。…

6匹目 〜2016年下半期中間報告〜

昨日、自宅の最寄り駅の線路沿いに野生のゴキブリを目撃した。 今年の下半期だけで6匹目。わたしが彼等を引き寄せるのか、世間一般があまりにも彼等の気配に無頓着なのか? これほど野生のゴキブリを目撃しているアラサー女が他にいるだろうか。 いずれも場…

5匹目の

ゴキブリを見た。追い抜かした。すっかり肌寒くなった秋の夜、金曜日の恵比寿駅東口のロータリー横を彼は慌てて走っていた。 スーツは乱れ、ジャケットの裾口からはシャツがはみ出ていた。脚を忙しなくバタつかせ、微々たる歩みを進める。彼の様子からは焦り…

まじヤバい

今までの29年間もずっとヤバかったけど、たぶん、最近もまじでヤバい。 1.職場でヤバい 社長と直属の上司との三者面談。査定目的じゃないと前置きがあったこともあり、率直な要望を述べた。会社への直近の要望は無料貸し出し図書、数年内の要望としては育児…

ポケモンGO

先輩2人とともに客先に訪問した帰り道、会社方面に向かうバスの座席に腰をかけるとすぐ、2人はiPhoneの操作を始めた。 仕事のメールチェックかと思い押し黙ると、やがて2人はポケモンGOについて会話を始めた。iPhoneを確認し続ける理由はゲームだった。 確か…

世界最小、祭り囃子

会社から駅までの道程でイケメンサラリーマン3人衆を食い気味に追い抜かした頃、小さな異変に気が付いた。 ほんのり荒い鼻呼吸。息を吸うときに毎回ピーと小さな音が聴こえるではないか。 意識を集中させて数回ほど呼吸を確かめると、これはしばらく鳴ると思…

生きものと気配

道を歩いているとき、野生のゴキブリを見かけることがある。 今年の夏はとくによく遭遇した。今夜で4度目。睨みながら慎重に距離を取る。三歩離れればあとは大抵忘れてしまう。外で見かける野生のゴキブリは愚鈍でのろまにさえ見える。かれらは屋内にいると…

隔離された島

私達は許可なくその島から出てはいけない。 大半の人間が島から出ることなど考えもしなかったし、そのほうが幸せだったのかもしれない。小さな島の崖の際まで使って建てられた巨大な高校は要塞のようだった。 島を出たいと願った瞬間から、闘いは始まる。 木…

お父さんがカブトムシになった話

ああ。いつの間にか秋の気配。 秋の夜長。郷愁。望郷。季節の変わり目は人を切ない気持ちにします。そんな人には、この話。 一瞬で消え去る夏に引かれた後ろ髪を毛根からぶち抜こう。 時代はバブルの後期。都市の再開発が盛んに行われた時分に東京近郊で配管…

やぶかぶれ好奇心

未知なる人間と出会ったときの感覚というのは危機的でドラマチックだ。 襖の隙間から一部始終を覗かせてもらい。一方で、狂気に取り込まれないうちに退散したい。 今日は帰路の途中、空に声を発する妙齢の女性の姿。 「返してよ」 決して小さいとは言えない…

マジ大好きな先輩

私は職場に「マジ大好きな先輩」がいる。先輩はとってもチャーミングだ。私は今の職場で働くようになってすぐ、先輩のファンになった。先輩はとてもユニークで、何事にもまっすぐ、なによりも天然だ。社員全員で行った性格診断テストで多くの社員が「朗らか…

映画『あなた、その川を渡らないで』

人がごく自然に使う言葉のうち、なぜか私は皮肉や悪意を感じ取ってしまう言葉に「お似合い」がある。 この感覚は少しずつ蓄積されたようで心当たりが浮かばないが、私にとって皮肉や嫌味を口にするシーンの言葉として記録されてしまっている。 「お似合い」…

映画『シング・ストリート』

映画『シング・ストリート』を観てきました。http://gaga.ne.jp/singstreet/ 一言で言えば、この映画はファンタジー。 みなさん、ファンタジー作品は好きですか?私は嫌いです。昔から嫌いで、ハリ〜ポッタ〜とか、ロ〜ドオブ〜とか、あんな作品は反吐が出る…

ババアの作曲

昨日は、やっと来たお給料日が嬉しすぎて、帰宅途中にスーパーを3軒はしごしてしまいました。 今回はお給料日の2週間前から極貧期間が始まり、そのトラウマからお金があるうちに食料をストックしたいと、とりあえず冷凍させておける食材とパスタ3キロを購入…

悪魔の料理

なんでも冷凍することが癖になっています。 今振り返れば空虚でしかない昔の彼氏との思い出から引き継がれた、わずかな習慣です。 実家帰省の準備をしながら、賞味期限が切れそうなレバーを下処理もせずにそのまま冷凍庫に入れて早3週間。 来週月曜のお給料…

食う 寝る 読む

どうせひとりなら、爆音の中で孤独を噛み締めようとこの週末に渋谷の某clubイベントに終電でふらりと行ってきました。 さすが渋谷の深夜帯という感じで若い人が多く、しかし、フェスに来るような、同じ振り付けをみんなで踊るのが楽しいです!みたいな太陽の…

〜食狂〜

おーい 今日の夕飯、どうするー? あれやろ、冷蔵庫の食材使わな。 えー。でも、お肉食べたくなーい? せやかて、野菜は充実してるやん。 でも、最近ずっとその野菜じゃない? まっすぐ帰らんとスーパー寄り道して、その時仕入れた食材ばっか使いよるから減…

目 鼻 口 右 右 上 鼻 目 口 上 上 左 下 下 鼻 口 口 口 鼻 口 目

見る目ゼロ宣言

本日も友人の結婚式の二次会に参加してきました。春頃から毎月、友人の結婚の席にお呼ばれし、貧困のサイクルから抜け出せずにいます。 私は、日本の結婚式という、参加者に多大なる負担を強いるイベントに心底疑問を感じています。お祝いしたい気持ちが、参…

そんなこと言われたら悲しすぎてキレる

今日、発注先の品質管理者に、納品物の不足を訴えた。 「私が発注した内容の納品物になっていないですよね…?」 意思疎通をとりたく、まずお互いの認識確認をしたかった。 お客さんが欲しいものを整理し、企画に落とし込んで制作会社に発注。制作会社からの…

明るい灯に虫は群がる

知人女性に声をかけてもらったため、先日、4対4の合コンに参加してきました。 仕事だけが湯水のように発生している昨今、合コンのために仕事を早く切り上げられる訳もなく、1時間遅れて会場へ。 最近立て続いた狂気の酒癖から逃れるためにノンアルコール飲料…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。11皿目]

先週の木曜日に、姉夫婦が喧嘩したらしい。姉からのSOSで、日曜日早朝から姉の家へ様子を見に。 旦那は喧嘩の日以来家に帰って来ず、連絡も取り合っていないとのこと。おそらく、実家から仕事に行っているのでしょう。 7歳、4歳、0歳の子ども3人を抱え、鬱屈…