2016-01-01から1年間の記事一覧

もしゾンビになったなら。

自分が自分の意思に反したアンコントローラブルな存在としてこの世に存在することを想定する人間がどれくらいいる?さらに、それを実際に経験している人間は??私は昔から、Twitterのボットが馬鹿の一つ覚えのようにつぶやく、立川談志の迷言が好きだ。酒が…

アイ アム ア ヒーロー

ひさしぶりにスクリーンで観る映画は明るいものが良いと思い、原作漫画ファンとしてこの作品を選んだら、鮮血や粉砕の鮮やかさでした。明るさミス。 東急線の改札に向かう人影はみんなゾンビ、床の染みは流血、静かな通路は惨劇への序章。 認知が完璧にスプ…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。10皿目]

以前の職場にいるときにお世話になった人が冷蔵庫を買い替えるとのことで、私は古い冷蔵庫をいただいた。 昨日届いたばかりのその冷蔵庫は、届いた直後には他人の家庭の匂いをまざまざと漂わせ、新しい家主を拒んでいるかのように感じたが、今夜扉を開けると…

友人の結婚

昨日、大学時代の友人が結婚式を挙げました。彼女はゼミの同期で、刺激的な日々を過ごした仲間のひとり。彼女は小柄で朗らかで、心に深い深い愛情を抱えています。私はそんな愛情に見守られて、学生時代からたくさんの失敗をしながらも、大きく道を踏み外さ…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。9皿目]

平日にがむしゃらに働くと休日の開放感が増すと上司は言う。 蟻の巣穴から世界を吊るし上げ、寝首を掻く覚悟で生きろとかつての上司は言った。 これまでは会社に長く勤めたことがなかったので、きちんと勤めている日々が初体験を更新する。 新しい環境に身を…

なんで?

2016/04/09のメモ

石けん

過度な愛着はもはや狂気だと思います。また、あっちを立てるとこっちが立たず、といった側面は何事においてもあるように思います。そんな、過度に抑えつけられたことで別の何かが過剰になり、その過剰さが愛着になって表れたときの話を書いてみたいと思いま…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。8皿目]

今朝のこと。 5歳ほどの男の子と母親が、大して混んでいない通勤電車に乗ってきた。男の子はまだ閉まらない電車の扉に体を向けながら、母親の顔を見上げた。 「ママ、どうしていろんな人が、くさいまま、いるの?」 「えっ。 そうね、これだけ人がいれば、い…

三味線を弾いてきました。

両親が日本の南方にある島出身で、私たち子供は本土で生まれ育ったけれど、島唄の歌い回しや三味線の音がやけに心に響くので血筋を感じ、島唄教室に通っています。 三味線はまだまだ下手くそで、それゆえに練習もほどほどです。そうすると結局、メインの練習…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。7皿目]

上司と複数の立場が絡む仕事の進め方について話し合っていると、話をわかりやすくするためか、なぜか仕事を虫に例えて話を始めた。体裁が悪い。虫に例えるのはやめた方がいいと私は思ったが言えず、苦笑いをして場を濁す。それでも、とくに滞ることなく自然…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。6皿目]

机で黙々と作業中に、外線電話が鳴った。奥底に潜っていた意識が急上昇し、私に戻った瞬間に手が受話器を取った。社名を何回名乗っても相手は無言だった。 チッ 受話器を置いた後に舌を鳴らし、隣の机の上司にたしなめられた。私は冗談半分の気持ちがあった…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。5皿目]

ゴールデンウィーク中にずっと待ちわびていた、月曜日の今日。 アラバキロックフェスでの落とし物の問い合わせが開始される日だったのだ。私は初めて参加したアラバキロックフェスで、大切な化粧ポーチを無くしている。 そこには、つい数週間前、友人の結婚…

本気で願い、信じれば夢は叶う!と感じた話

先日、暗黒の大学生時代に大変お世話になった恩師に近況報告をする機会がありました。その流れから、社会人の先輩として現在のゼミ生にアドバイスをして欲しいとお願いされ、ゼミ生らが参加しているLINEグループに招待されることに。学生時代の腐敗臭が残っ…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。4皿目]

めちゃくちゃな有給の使い方をしたせいで使える有給がないだけなのに、「長く休むと仕事の感覚が鈍るからカレンダー通りに出社する」とあちこちで格好つけて発言している自分を嫌いになれないのは、私が自分に甘いからなのだろう。 意識高い系の発言を好むわ…

行ってきました。 〜ARABAKI ROCK FEST.2016〜

人生初!荒吐ロックフェス2016に参加してきました。 初日は終始、山から吹き降りる冷たい雨風に晒され、遭難という感覚が頭をもたげることも少なくありませんでしたが、2日目はすっかり晴れて過ごしやすく、終わり良ければすべて良し。 音楽を楽しむだけだっ…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。3皿目]

頭の中から仕事が抜けた隙間に週末感が流れ込み、ようやく私にも週末が始まる。 そして、始まったばかりの週末を横目に、すでに月曜日の訪れを急いている。こんなに月曜日が恋しい金曜日はない。ただただ、月曜日に入るお給料が待ち遠しい。 明日、私は家中…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。2皿目]

金曜日はいつも、仕事おわりにそわそわしてしまう。約束もないのに、終業に変わって素敵な何かが起きる期待をしてしまう。金曜日なんてまやかし、いつ期待しなくなれるだろう。 幸か不幸か、そわそわする隙間もないほど頭いっぱいに仕事を詰め込み、今日が終…

今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。1皿目]

お給料日まであと11日もあるのに、使っていいお金がどう考えても少なすぎる。 来週の友人の結婚式には行くと言っているし、二次会も出ると言った。 結婚という契りを決意できる人物に出会えることは素敵なこと。それなのに、お祝いしたいという気持ちに影を…

自分が「世界の主人公ではない」と気づいた瞬間の話

この世に生をウケてから、4月で29年。 今回は自我が芽生えた瞬間についてまとめてみました。 唐突ですが、人様に向かって「あなたの人生の主人公は私だよね?」と質問したことがありますか? 私はあります。それは、保育園の「年中さん」頃の話。 子供のころ…

叔母レベルが上がりました

私には2つ年上の兄と、4つ年上の姉がいます。 兄は穏やかで、静かに狂気を抱える太宰治系男子、姉は、竹を割ったような豪快な性格で、決めたことにとことん突っ走る猪系女子です。 その猪系女子の姉が、3人目の赤ちゃんを本日無事に産みました。姉の旦那と姉…

25歳・引きこもりニートが故郷を捨て、東京に来た話

春が近づくと、なぜか不安定な気持ちになって、古傷が痛みませんか? 私の古傷の1つに、東京に来るきっかけとなったエピソードがあります。 地方で貧しく育った私はそのまま地元の私立大学へ入学。親のお金で遊びくれる大学生よりもはるかに社会的に使いよう…

はじめに

季節の変わり目は心身が弱りやすく、古傷である痛い過去がずきずきとうずきます。 それらは時間とともに曖昧になるどころか、現状がうまくいけばいくほど、過去の痛い自分が重くのしかかり、現在の足取りを重たくするような気がします。 したためることで軽…