昨日、自宅の最寄り駅の線路沿いに野生のゴキブリを目撃した。
今年の下半期だけで6匹目。わたしが彼等を引き寄せるのか、世間一般があまりにも彼等の気配に無頓着なのか?
これほど野生のゴキブリを目撃しているアラサー女が他にいるだろうか。
いずれも場所はバラバラで、飲食店が近くにあったわけでもない。渋谷や新宿といった雑多な街ならまだ理解できるが、静かな住宅街だったりする。
さらに、見た目やキャラクターもバラバラだ。
住宅街の歩道をどんくさそうに歩いている鈍間や、 だらしないサラリーマンのように背中の羽根をはみ出させながら恵比寿駅のロータリー横を忙しくなく走るドジ、昨日は夜道で見ても黒々と光っるせっかちそうな堅物であった。
人間と一緒で、多種多様そのものだ。
かくいうわたしは、この先の人生であと何回衣替えをしなければいけないか、排水溝の髪の毛をあと何回取り除く人生なのかを考えてうんざりしている。
ゴキブリを目撃したときにしか筆が乗らない体質になりつつある。末期だ。
必要なのは、恋。ときめき。