今日も仕事。食べるのも仕事。[29歳OLのリアル飯。4皿目]

めちゃくちゃな有給の使い方をしたせいで使える有給がないだけなのに、「長く休むと仕事の感覚が鈍るからカレンダー通りに出社する」とあちこちで格好つけて発言している自分を嫌いになれないのは、私が自分に甘いからなのだろう。

意識高い系の発言を好むわりには、前日に飲みすぎるこの性格に我ながら苦笑いしてしまう。昨日も結局、飲みすぎてしまった。だって嬉しかったから、と心の中でひとり、言い訳をする。

後輩に慕われないことで定評のある私に時々、会いましょうと声をかけてくれる数少ない後輩がいる。彼は大学時代のゼミの後輩で、私の暗黒時代を知りながら未だに定期的に交友を持ってくれるのだから、相当人間が出来ていることは間違いないだろう。仕事が同じ業界ということもあり、私と話していて楽しい面もあるのかもしれない。

昨日はその後輩と三茶で飲み、久々に会ったことへの挨拶も早々に、仕事の話が全開した。

自分たちのいる業界、自分がいる会社の運営方法、良い仕事、尊敬する上司、どんな仕事人になりたいか、将来どんなふうに生きたいかなどなど、話題は尽きない。かつては先輩である私の価値観に戸惑ったり圧倒されたりすることが多かった、どこかいつも自信なさ気だった後輩が、自分の血肉を賭けて得た経験をもとに熱量を持って価値観をぶつけてくる。変わったんだね、私はニヤニヤが止まらない。
何笑ってるんすか、からかってるんすかと不服そうなところがまた、微笑ましい。

営業職としてみっちり鍛えられた日々が彼のハートを強くし、度胸をつけたのでしょう。酔いが深まると、俺は先輩のことを口説けない訳じゃない。ホテルにだって誘おうと思えば誘えるけど、あえて誘っていないんだと豪語した。私はまた笑ってしまい、やはり不服を訴えられた。

暗黒の大学生時代、先生を含めたゼミのメンバーでよく朝まで飲んだ。私たちは決まってカラオケに行き、当時、人生のテーマソングだと陶酔していたサンボマスターの「あなたが人を裏切るなら僕は誰かを殺してしまったさ」を私は必ず歌った。でんぐり返しや、後輩に頭上からビールをぶっかけるなど、趣味嗜好をこらして過激なパフォーマンスをし、叫び、熱唱した。
あの当時、ゼミの先生から「お前の中には虎がいる」とよく言われたが、その意味を理解できなかった。分別がつくようになるとともに、自分の中に共存している存在を自覚するようになった。

穏やかになった私が後輩に微笑むその薄皮一枚の下で、息を潜めてじっと覗く生き物の気配。

酒に潰れた後輩をタクシーに押し込み、お店のお会計を済ませる。余裕もないのに、先月も身を切り裂かれるような思いで1ヶ月を乗り切ったのに、お酒を大量に飲むと私の中のビートたけしが止まらない。

後輩の面倒をみるのは、親切にしてくれた優しい大人や先輩たちへの恩返しだ。今月の25日まで、また厳しい生活が始まる。

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ごちそうさまでした。

[今日の材料]
新玉ねぎ 1/4
にんにく 一片
鷹の爪
長茄子
ソーセージ
エリンギ
しめじ
人参

(調味料)
オリーブオイル
粉チーズ
ビネガー

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