今朝の寝起きは、コイケヤポテトチップスのり塩味が止まらなくなる夢を見ていた。

子どもの頃、とにかくのり塩味が美味しくて好きで、しかし我が家は貧乏な三きょうだいだったので一人占めはできず分け合って食べるしかなかった。

こんなに美味しい物をいつか一人占めして食べたいと、子どもの頃に強く願ったものだった。

 

夢の中ではあの頃の気持ちで一人でのり塩を貪り食っていると、終わりには、ポテチの塩とのりが蓄積した右手の親指と人差し指を舐めることが最後の極上の楽しみであることを思い出した。

ポテチを食べる作業で育まれた凝縮した味が格別なのだ。

 

目が覚めた時には、育てた指を大切に思う気持ちや舐めたい感覚がまだ残っていて、しかしただのいつもの指であることに落胆した。

 

ネットサーフィンしているうちに育てた指への興味も消えかけたが、この文章を書くために思いを巡らせることで育てた指を舐める快感をまた思い出した。

が、やはり実際にはスマホで文字を書き進めるために忙しなく動いている右手の人差し指だった。